ワクワク未来ニュース

今日の買い物は自分のためでなく、貧しい人々のために。ホームレスの人びとが本当に必要なものを届ける「Crack & Cider」

突然ですが、みなさんは路上生活をしている人に、お金を差し出したことがありますか?

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本当にその人のためになるか分からないから、お金をあげずに立ち去ってしまって後悔した、
そんな経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。

では、なぜ私たちは彼らにお金をあげることに躊躇してしまうのでしょう。

ある日、そう考えていたイギリスに住むふたりの女性、Scarlett Montanaro(以下、スカーレット
さん)とCharlotte Cramer(以下、シャーロット)さんは、ホームレスの男性からこんな言葉を
耳にします。

誰も路上でお金なんてくれないさ。だって、そのお金をクスリ(Crack)や酒(Cider)に使うと
思っているからさ。


その言葉を聞いてインスパイアされたふたりは、ホームレスへの新しいサポートの仕組みを立ち
上げることを決意。人びとがホームレスに寄付したいものを購入できる店舗「Crack & Cider」を
ロンドンではじめました。

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「Crack & Cider」では、普段のお買い物と同じように、ホームレスの方に寄付したいモノをお店で
選んで、購入します。すると購入したモノが、直接ホームレスの方に仕組みです。

購入できるものは、軍隊でも使えるウォータープルーフのジャケット、40リットルのバックパック、
フリースから傘、手袋、靴下まで。路上生活を余儀なくされている方にとって、機能的で、役に立つ
ものが用意されています。

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アイテムの価格は通常の店舗同様、卸売価格から利益を上乗せする形で販売されています。
ただ、利益は追加アイテムの購入や、「Crack & Cider」の運営に必要な最低限のコストに使われ、
すべてボランティアによる運営です。

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商品タグの裏に、「Stay strong(強く生きて)」「You are loved and seen(あなたの事は
気づいているし、あなたは愛されています)」など温かいメッセージが書かれています。

こういったことが可能なのは、ホームレスの方々のコミュニティと密な関係を築いている、
「Big issue」をはじめとしたロンドンの5つの支援団体の協力があるから。支援団体は、
お店で販売するものを選び、購入されたものをくまなくホームレスの人びとへ届けている
といいます。

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写真は、ジャケットが届けられた様子です。

2015年の11月にポップアップストアを立ち上げ、ECサイトも開設。これまでに44,000ポンド
を売り上げ、6,000品の寄付を実現しました。

2016年には、2店舗目をサンフランシスコで立ち上げ、シャーロットさんはサンフランシスコ、
スカーレットさんはロンドンの広告会社で働きながら、活動を続けています。

さらに「Crack & Cider」の仕組みを誰でも・どこでもはじめられるように、運営の仕組みを
説明したオープンソースキットも準備中だそう。世界中に、より意味のあるホームレスの方へ
の支援が広まっていくことに期待したいですね。

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サンフランシスコのテンダーロイン ミュージアムにポップアップストアを展開しました。

スカーレットさんとシャーロットさんは、「Crack & Cider」をはじめたきっかけをこう話します。

スカーレットさん ベルリンに二人で行ったときに、ホームレスの人にお金を求められたけど、
NOと言って立ち去りました。その後コーヒーを飲みながら、とても申し訳ない気持ちになり、
どうしてお金をあげなかったのだろう? と話しはじめました。

そして、わたしたちを含めてみんな、問題について気にかけてはいるけど、ただ何をしたら
いいか分からないだけじゃないかと思いました。

シャーロットさん ホームレスの人にお金はあげてはいけないという常識を植えつけられていたし、
かといって大規模な支援団体に寄付するのも、"何が"、"いつ"、"どう"寄付されているか見えにくくて、
寄付することは気が引ける。

だから"何かしてあげたい"と思った気持ちを、自分らしく寄付する別のかたちが必要なのかも
しれないと思いました。


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写真は、シャーロットさん(左)、スカーレットさん(右)です。

ホームレスの人にお金をあげることは何の解決につながらないかもしれない。
かといって問題に取り組もうと行動もしていない。

そんな矛盾に気がついて、働きながらできることをはじめた二人。

わたしたちもそれぞれの気づきに基づいて、身の回りでできることがあるかもしれません。

みなさんはホームレスの問題は何が問題だと思いますか。まずは考えてみたことを、友達に
話してみてはいかがでしょうか。シャーロットさんとスカーレットさんのように、たくさんの
人と人との温かいつながりを生むアクションにつながるかもしれません。

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