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【毎日新聞掲載記事】心育てる廃材遊び 岐阜・美濃に工房「musubi」オープン

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[松井勅尚さん(左)と吉田理恵さん。
 廃材は再利用するので、作品は写真にプリントアウトして子どもに渡している=美濃市で]

葉っぱや小枝、家庭や工場から出た廃材を活用し、子どもたちが自分で考えた物語をアートに仕上げる
「MOTTAINAI工房」の常設スペース「musubi」が6月、岐阜県美濃市にオープンした。推進者の県立森林
文化アカデミー教授、松井勅尚(ときなり)さん(57)は「廃材に命を吹き込むと、ゴミが宝物に変わる。
人や物を大切にする心が育まれます」と話している。
【山口昭、写真も】

「musubi」は江戸期の商家の建物が残る国の伝統的建造物群保存地区「うだつの上がる町並み」にある
元写真店。プロジェクトに協力する市が借り上げ、提供した。

雨の中、参加した児童は、家族旅行や公園で遊んだ思い出を表現しようと真剣なまなざし。棚に並んだ
マツボックリやペットボトルのふたなどを選び、木のトレーに並べる作業に夢中になっていた。
「頭の中の記憶と目の前の廃材を結びつけて、別のものに見立てることで発想力と情操が育ちます」と
松井さんは説明する。

2014年にイタリアのレッジョエミリア市で、企業の不用品を役立てる幼児造形教育を視察。里山に囲まれた
美濃市の自然を教育に生かす"木育"を研究していたことから、「イタリアの先進的な試みに木育を組み込もう」
と工房プロジェクトを着想した。

日本語の"もったいない"に地球資源への尊厳を見いだしたMOTTAINAIキャンペーン提唱者・故ワンガリ・
マータイさんに共鳴していたことから「MOTTAINAI工房」と名付け、翌年からスタート。市教委の協力を
得て市内の保育園などで不定期開催してきた。

葉っぱや小枝は以前から子どもたちが近くの小倉山で拾ってきたもの。木のトレーなどは協力企業を訪ね
集めてきた。廃材は作業後、棚に並べ直すことで、子どもたちは再利用できることを学ぶ。

工房は月曜日の午後と金曜日の午前中に開き、大人も参加できる。指導に当たっているNPO「musubi」
主宰の吉田理恵さん(38)は「母親が子育ての悩みを相談する場にもなっている。老若男女が気軽に集い、
地域で子どもを育てる場になれば」と話している。

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[造形に夢中で取り組む児童。
 読み聞かせのプログラムもあり、読書、勉強をする子どももいる=美濃市で]

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