MOTTAINAI SOUND

千葉 / 南房総(2020.03)

「浜千鳥」という唱歌をアレンジしてアルバムに収録することになりました。浜千鳥という鳥は、浜辺にいるチドリ科の鳥を意味します。歌詞の中で、「親をたずねて海こえて」とあるので、親と完全にはぐれて生き別れになってしまった状況が歌われています。これは作詞者の鹿島鳴秋の実体験が反映されているようです。鹿島鳴秋は6歳の時に父が家出をし、母は再婚して他家に嫁いだため、幼くして両親と生き別れになってしまったようです。この曲を作詞した当時、仕事も充実して精神的にも余裕のあった頃でしたが、幼い頃に親から見捨てられた深い悲しみは、大人になっても癒えることはなかったんでしょうか。南房総市和田町は鹿島鳴秋が愛した場所、度々療養中の愛娘をつれ訪れていました。いまは歌碑が海の近くに立っています。この歌碑のある場所を訪ね、南房総の音を収録してきました。


守時 タツミ

キーボードプレーヤーとして音楽活動を開始。コンサートツアー、レコーディングから、アレンジ、プロデュースまでこなす。今まで関わったアーティストは、佐野元春、 ザ・ハイロウズ、Kinki Kids、藤井フミヤ、hitomiからClementineにまで至る。後にベネチア映画祭招待作品『千年旅人』など映画音楽も手がけるようになる。2007年より「100年後の子どもたちへ」という思いでdecibelを立ち上げ、音楽活動を展開する。ナレーションと音楽で綴った昔話『おとえほん』や『MOTTAINAI SOUND』などの企画、プロデュースを手がけ、高い評価を得ている。

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