MOTTAINAI SOUND

和歌山 / 高野山(2017.05)

高野山は、和歌山県の北部紀伊山地の一部、周囲を山々に囲まれた標高約800mのところに位置します。名前に「山」がついているので、山のイメージを持っている人も多いかも知れませんが、実際に「高野山」という山があるわけではないんですよね。およそ1,200年前に弘法大師(空海)が日本に広めた真言密教発祥の地として有名です。普通、お寺といえば一つの建造物を思い浮かべ、その敷地内を境内といいますが、高野山は「一山境内地(いっさんけいだいち)」と言って、高野山の至る所がお寺の境内で、高野山全体がお寺という考えに基づいているです。 現在、高野山には100を超える寺院があり、1,000人ほどが真言密教のお坊さんで、修行をしながら生活をしています。宿坊体験ができるお寺もあり、外国からもたくさんの観光客が訪れています。 ぼくが高野山に行ったのは、2017年5月、岡山でのコンサートを終えた次の日でした。東京に戻る予定だったんですが、そういえば、高野山って一度も行ったことないなぁ、ってふと思ったんですよ。1日スケジュールに余裕があったので、新大阪で新幹線を降りて、電車を乗り継いで、高野山に向かいました。
高野山に着いて、いろんな場所を巡るのに、みなさんバスで移動されるようなんですが、ぼくはとにかく歩きたかったので、すべて歩いてまわったんですよ。大門、壇上伽藍、いろんなところを巡って、夕方奥之院までずっと歩きました。
奥之院は、高野山の信仰の中心であり、弘法大師が御入定されている聖地です。入口の一の橋から参道へ入っていきますね。一の橋から御廟まで約2キロの道のりです。20万を超えるお墓や祈念碑、慰霊碑があります。その中には、歴史に名を残した大名や武将、例えば、武田信玄、明智光秀、織田信長などのお墓もあり、樹齢千年に及ぶたくさんの杉の中に立ち並んでいます。夕暮れになると、灯籠が参道を照らし始めます。ここは、高野山、最大の聖地です。


守時 タツミ

キーボードプレーヤーとして音楽活動を開始。コンサートツアー、レコーディングから、アレンジ、プロデュースまでこなす。今まで関わったアーティストは、佐野元春、 ザ・ハイロウズ、Kinki Kids、藤井フミヤ、hitomiからClementineにまで至る。後にベネチア映画祭招待作品『千年旅人』など映画音楽も手がけるようになる。2007年より「100年後の子どもたちへ」という思いでdecibelを立ち上げ、音楽活動を展開する。ナレーションと音楽で綴った昔話『おとえほん』や『MOTTAINAI SOUND』などの企画、プロデュースを手がけ、高い評価を得ている。

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