環境と経済の両立を模索する新興国のリーダーたちは、政策をどのように決定するのか。「つながりと選択の環境政治学」はブラジルの環境政策にくわしい東京外国語大学世界言語社会教育センターの舛方周一郎講師が、2009年にブラジル気候変動法が決定されるまでの過程を丹念に追った一冊。
新興国のトップランナーでありながら、内部に深刻な格差と貧困問題解消という課題を抱えるブラジル。地球温暖化対策でアマゾン熱帯雨林の保護を求める世論が内外で高まる中、大統領や環境省、外務省などの中央官庁、地方政府、環境NGOが協働し、あるときは対立しながら、しだいに政策ネットワークを形成し、政策決定にいたるまでを詳述した。
筆者はアマゾン熱帯雨林の保護活動で著名なマリナ・シルバ元環境相を招いて2015年に開かれた毎日新聞社主催のシンポジウムにもパネリストとして参加。同書では労働党の第一期ルラ政権で登用されたシルバ元環境相が国家と環境NGOをつなぐ役割を担ったこともわかる。
晃洋書房。税込み6,270円。

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