日本各地の海や山、町の音などその土地で聞こえてくる音を録音し、その音や風景に感じた思いをピアノ演奏で重ねた「MOTTAINAI SOUND」を手がける守時タツミさん(59)のコンサート「景色の見える音楽会」が7月9日、神奈川県鎌倉市の円覚寺如意庵で開かれました。
守時さんは岡山市内の高校を卒業後、同級生で後にザ・ブルーハーツで活躍する甲本ヒロトさんと上京しました。キーボード奏者として活動を始め、佐野元春さんや藤井フミヤさんらのコンサートツアー、レコーディングに参加、アレンジやプロデュースなども手がけてきましたが、40代になり、表現するだけでなく次世代に残す活動をしたいと、語りと音楽でつづった昔話「おとえほん」の制作を開始しました。2007年からは「色々な場所で出会う自然の音がその場所でしか聞けないのは『もったいない』と感じたことが共鳴する」と、「MOTTAINAIキャンペーン」に音楽家の立場から参加しています。
この日は「行ったことのある場所なら思い出しながら、ない場所なら想像を膨らませて。音の旅を楽しんでください」と呼び掛けた後、青森県・奥入瀬渓流を感じさせる「奥入瀬『Flow』」を演奏しました。その後、「コロナで大変な時期だからこそ『頑張って』よりも『大丈夫』と伝えたい」と、故郷・岡山の音を取り入れた2017年発表の「和気『大丈夫』」、2020年6月に亡くなるまでの数カ月間、地元に戻り、兄とともに父親を介護をする中で感じた思いを曲に込めた「岡山『Waltzing Matilda』」も披露しました。守時さんはこの曲について「基になったのは『Waltzing Matilda』というオーストラリアで『第2の国歌』として国民に愛されている曲です。権力への反発を表現し、国民を鼓舞するような楽曲が教員として生きた父の人生と重なり、曲が生まれました」と話していました。
後半は最新アルバム「MOTTAINAI SOUND vol.7」の曲を中心にしながら、全体で約1時間50分にわたって、14曲を演奏しました。緑に囲まれ、風が吹き抜ける会場に集まった約100人の観客は、目を閉じたり、自身の思い出を重ねたりしながら、自然の音と曲が一体になった「MOTTAINAI SOUND」に聴き入っていました。
コンサート終了後、守時さんは「円覚寺でのコンサートはアジサイと紅葉の季節が多かったのですが、今日はとても暑かったですね」と汗を拭いながらも、「コロナ禍でコンサートができない時期もありましたが、一人で各地を訪れ、人のいない場所で音を収録していました。今も新しい曲を制作中です」と笑顔で答えてくれました。【竹内紀臣】
■「MOTTAINAI SOUND」の詳細はこちら(守時タツミOFFICIAL WEB SITE)
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