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【毎日新聞掲載記事】きょう世界環境デー:和綿布団の開発費、募集

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伝統的に日本で栽培されてきた和綿は戦後、安価で取り扱いやすい輸入綿に取って代わられた。戦前は
農家が自家使用などを目的に和綿を栽培していたが、現在はほとんど姿を見なくなった。環境NPOの
渡良瀬エコビレッジ(栃木市)は、里山保全の活動などを進める一方、和綿を復活させる活動を2001年
から展開。今回はクラウドファンディング「MOTTAINAIもっと」を活用し、和綿布団の開発費を募集する。

代表の町田武士さん(62)は1974年から農薬や化学肥料に頼らない農業を続けてきた。生産する和綿も
無農薬のオーガニックコットンだ。活動内容に賛同した繊維商社の豊島や、洋服メーカーの三陽商会から
依頼され、和綿の栽培も行っている。細くて長い糸に加工しやすい輸入綿に比べ、和綿は太くて短いため
加工が簡単ではなく「経済的にはもうかるものではない」(町田さん)という。しかし、空気を含みやす
いため、ふっくらとした綿入れや布団などを作ることができる。

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[5月7日に会員らが行った種まきの様子=渡良瀬エコビレッジ提供]

今年も5月に種まきを行い、秋には手摘みで収穫をして、天日で干した後、繊維と種を取り除く綿繰りの
作業を行う。米国やエジプトなど乾燥した地域で栽培される綿は、空に向かって綿の実が開くが、雨が
多い日本に適応した和綿は、お辞儀をしているように下に向かって実が開く。無農薬のため、頻繁な草取
りなど地道な作業も欠かせない。支援に対する特典として、今回の栽培で収穫した和綿の種もセットに
する予定だ。植木鉢で上手に育てれば、自宅でも綿の実を開かせることができる。

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[白い綿花になる前に、綿は黄色い花をつける(右下)=渡良瀬エコビレッジ提供]

町田さんの三女で事務局の佳子さん(32)は「日本の自然に根ざした和綿の良さを知ってほしい」と
話している。
【古田信二】

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