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【毎日新聞掲載記事】堆肥作りで街おこし 刈り草をリサイクル、新たな特産品も提案 徳島の3県立高

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[写真説明:温室栽培するパッションフルーツの隣で、ヒマワリやアサガオの種と「もったいない2号」
をセットにした「ミニ緑化セット」を手にする井坂純司さん(左)と宮城ミチコさん。
ミニ緑化セットは全国にすでに6000個配布している=新野高で2月19日]

公園や川沿いの刈り草を高品質の堆肥(たいひ)にリサイクルし、その肥料で特産品や雇用の創出など
地元の活性化を目指す徳島県の高校生たちの活動が注目を集めている。
生徒が名づけた肥料の名前は「もったいない2号」。刈り草という身近な「資源」に着目した環境活動は、
そのユニークな取り組みが評価され、今年の第7回毎日地球未来賞(毎日新聞社主催)奨励賞にも選ばれた。

活動しているのは、同県立の新野高(阿南市)、小松島西高勝浦校(勝浦町)、小松島高(小松島市)
の3校の生徒約50人から成る「緑のリサイクルソーシャルエコプロジェクトチーム」。
焼却処分される刈り草を再利用できないかと2010年に肥料「もったいない1号」を試験的に開発。
微生物や米ぬかを加えるなど分解・発酵実験を積み重ね、3年後に「2号」の開発と商品化にこぎつけた。

保水・通気性が高く、微生物の繁殖を促しやすいのが特徴。土壌改良材としての効果も高く、
県から特殊肥料の製造・販売業の登録許可やエコ商品の認定も取得した。
高齢者4人を雇用し、年間6トンを生産・販売するなど地域の活性化にも貢献している。

現在、チャレンジしているのは、新たな特産品と住民の健康づくり。地元の特産品の一つはミカンだが、
地球温暖化の影響とみられる「日焼け」が増えている。
一方、同県は糖尿病による死亡率が全国トップクラス。指導する湯浅正浩教諭(新野高)や生徒が
「一石二鳥」と思いついたのが、血糖値を下げる効果のあるパッションフルーツの栽培だ。
チームは勝浦町役場の南面に特設した緑のカーテンや高校の温室で、「2号」を使ったパッションフルーツの
栽培を進めており、高校生による「出前授業」を通じて栽培を呼びかけている。

メンバーの3年生は卒業後の進路は異なるが、「身近な環境活動を続けていきたい」(宮城ミチコさん)、
「パッションフルーツの栽培を地元の人たちにも広く知ってもらいたい」(井坂純司さん)と継続に意欲的。
湯浅教諭は「意識変革につながる一歩踏み込んだ活動を生徒と展開していきたい」と語る。
【七井辰男】

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