キリンビールは5日、規格外果実を原料として商品化するプロジェクトの第1弾として発売した「氷結mottainai浜なし」を通年発売すると発表しました。キリンビバレッジとともに、熊本産の「なごりいちご」を使った新商品の発売も発表しました。「浜なし」は24日、「なごりいちご」は31日に発売されます。

「おいしさ」と「社会性のあるコンセプト」で若年層にも人気のプロジェクト
キリンビールは「氷結」に原料を提供する農家が規格外の果物を大量に廃棄せざるを得ない課題を抱えていたことから、解決に寄与したいとプロジェクトを立ち上げました。第一弾は2024年5月の発売。以降、5種類を市場に送り、「おいしさ」と「社会性のあるコンセプト」がアルコール離れが進む若年層の間でも人気を集めてきました。
「浜なし」は、みずみずしい豊かな甘みが特長です。朝に収穫し、その日のうちに直売するため市場に出回りにくく、「幻の梨」とも称されます。果肉の一部が半透明になり、なし特有の食感が失われてしまう「蜜症」になることが多く、廃棄される量も多かったのが実情でした。
「浜なし」の通年販売で年44㌧の廃棄削減に
キリンビールは「氷結mottainaiプロジェクト」の第1弾の候補を探す中で、はじけるようなみずみずしい果実感のある「浜なし」に出合い、2024年5月に発売にこぎつけました。これまでは調達できる規格外果実の数量上、期間限定販売を余儀なくされていましたが、生産者による協力の輪が広がったことでシリーズ初の通年販売が実現しました。これに伴い、年約44㌧の廃棄削減が見込まれるそうです。記者会見に出席した生産農家の鮫島慎治さんは「規格外になった梨に対しても、私たちがかける手間や愛情は同じ。すべての果実が救われる日が来ることを願っています」と話していました。

「なごりいちご」は「午後の紅茶」にも採用
「なごりいちご」は収穫後期に作業が間に合わず、廃棄されてしまういちごで、甘い香りとみずみずしいおいしさがあるにも関わらず、大量廃棄されていました。「氷結mottainai」とキリンビバレッジの「午後の紅茶mottainai」に使われることで、計10㌧の廃棄削減が見込まれるそうです。記者会見に出席した「坂本いちご農園」(熊本県玉名市)の坂本長弥さんは「一株一株、愛情を持って育てた果実をより多くの人たちに味わってもらえる。とてもうれしいです」と話し、キリンの担当者らと乾杯した後、「もうこれはなごりいちごです」と笑顔を見せていました。
売り上げの一部を生産農家やグリーンベルト運動に寄付
キリンビールとキリンビバレッジはこのプロジェクトでの売り上げ1本につき1円を生産者に寄付する取り組みも続けています。また、MOTTAINAIキャンペーンキャンペーンとも連携し、売り上げの一部を故ワンガリ・マータイさんが創設したケニアの植林活動「グリーンベルト運動」にも送っています。
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