環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したケニア人女性、ワンガリ・マータイさん(1940~2011年)が提唱し、毎日新聞社が中心となって推進している「MOTTAINAIキャンペーン」は3月4日、20年目を迎えました。節目の年を迎えるのに合わせて、MOTTAINAIキャンペーン事務局は新たなロゴを作成しました。
キャンペーンのきっかけは、毎日新聞社が2004年12月にノーベル平和賞を受賞したマータイさんを翌年2月に日本に招待したことから始まりました。来日当日に行われたインタビューでマータイさんは「もったいない」という日本語に出合い、深く感銘を受けました。
Reduce(ゴミ削減)、Reuse(再利用)、Recycle(再資源化)という環境活動の3Rをたった一言で表せるだけでなく、かけがえのない地球資源に対するRespect(尊敬の念)が込められている言葉が「もったいない」です。マータイさんはこの日本語を、環境を守る世界の合言葉として広めようと、2005年3月4日、国連本部の演説で訴えました。これを受けて、毎日新聞社が社内に事務局を設置し、キャンペーンがスタートしました。
それから20年。MOTTAINAIキャンペーン事務局は、賛同する企業や団体とともに環境に配慮したサービスや取り組みを展開し、その売り上げの一部や寄付金をマータイさんが始めたケニアの植林活動「グリーンベルト運動」に送り続けてきました。その額は累計1億5000万円を超え、約400万本の植林費用として使われています。
国連が採択したSDGs(持続可能な開発目標)機運の高まりを背景に、MOTTAINAIの理念に対する関心も高まり、さまざまな取り組みが広がっています。MOTTAINAIキャンペーン事務局は新たなロゴを活用しながら、マータイさんの思いをさらに広げていきます。今後も皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。
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