地球温暖化の原因といわれる二酸化炭素を吸収し、酸素を放出する熱帯林。広大な熱帯林を抱え、かつてワンガリ・マータイさんが南米ブラジルのアマゾン、インドネシアと並んで「地球の肺」と呼んだコンゴ民主共和国で、森林・気候変動対策の政策アドバイザー(JICA専門家)として活躍する大仲幸作さんによるレポート「続・地球の肺を守ろう」第6回が、毎日新聞のニュースサイトに掲載されました。
携帯電話に不可欠なコバルトやタンタルなど、希少金属(レアメタル)の宝庫として知られるコンゴ民主共和国ですが、最近は気候変動の分野でも注目されています。コンゴ盆地は、世界の化石燃料消費による排出量の3年分に匹敵する290億トンに上る炭素を泥炭という形で貯蔵しており、開発によって乾燥が進み火災が発生すると、貯蔵している炭素が二酸化炭素として大量に大気中に放出されるからです。
アフリカ最奥地にある熱帯生態系が、二酸化炭素やメタンといった温室効果ガスをどれほど大気に放出し、また吸収しているのか。コンゴ政府から要請を受けた日本政府は、その移動量(フラックス)を観測するための施設を建設することを決め、大仲さんはその建設候補地を選定するため、実施調査に向かいます。
思いを同じくする内外の研究者とともに、地図もない中、密林に覆われ底なし沼のような湿地を行く大仲さん。無事ミッションを達成した彼らの顔は、プロジェクトの重要な一歩を踏み出せたことに対する喜びがあふれていました。
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https://mainichi.jp/articles/20240209/org/00m/030/010000c
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