研究員コラム

安藤美冬のMOTTAINAIブログ vol.29

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3月26日、渋谷ヒカリエにて「Lancer of the Year 2015 ~新しい働き方大賞~」イベントに登壇してきました。このイベントを主催するランサーズという会社を、最近放送されたテレビCMで知った人も多いかもしれません。全国に散らばるフリーランサー(会社組織に所属せず、スキルを活かして個人で働く人たちのこと)と彼らに仕事を発注したい会社をつなげる事業を手掛けています。

私自身も、大学講師や執筆業、企業と契約したアドバイザリー業など多種多様に行っているものの、実質フリーランサーとして働いています。スプリーという株式会社は、実質私ともうひとりだけで成り立つマイクロ法人(小規模法人)。現状の日本においては、大企業などに勤める人たちよりも、こうして個人で働くフリーランサーはまだまだ社会的信頼が薄いこともあって、例えば部屋を借りる、カードをつくる、銀行口座を開設する、といった日常生活でも不便を強いられることがあります。ランサーズは、「仕事がしたい」個人(フリーランサー)と、「仕事を発注したい」会社をつなげる中で、個人にとっては大企業との仕事実績が積み上がることで信頼を増やし、会社にとっては企業に発注するよりもコストが安く仕上がるというメリットがあるのです。

こうした、「場所や時間にとらわれない」働き方を、フリーランサーは促進していくと言われています。例えば子育てをしながらライター業を請け負う主婦や、子供の教育を考え家族そろって自然豊かな地方に引っ越したウェブデザイナーの男性が東京から仕事を受注しながら田舎暮らしを満喫したり、スキルが高いにもかかわらず定年を迎えたシニアの方が、空いた時間を使って仕事をしたり。もちろん、本業で忙しい働き盛りの男女だって、土日など空き時間を使ってこうしたサービスを使って企業から仕事を請け負うことだってできるのです。

「休眠口座」という言葉が一般化して久しい世の中。けれども世の中を見渡してみると、使われなくてもったいないものは、お金やモノばかりでなく、人の持つ「才能やスキル」という側面も見えてきます。もっと働けるのに、もったいない。もっと才能を生かせるのに、もったいない。もっと輝けるのに、もったいない。こうした人にまつわる「もったいない」を解決していく存在としても、私自身はランサーズの仕事を注目しています。もっともっと、日本中の貴重な人材が生かせる世の中になってほしい。フリーランサーという働き方は、そんな未来を予感させてやまないのです。

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