MOTTAINAI×NATURAL

ブラウンシュガーファーストが考える、本来の「オーガニック」の形。

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オーガニックとか、丁寧な暮らしとか。いいことだとは思うんだけど、それにこだわりすぎると、
ちょっと疲れてきてしまうところって、ありませんか。これってなんでやってるんだっけ?
そもそもオーガニックって、何がいいんだっけ?

お話をしてくれたのは、ココナッツオイルブームの先駆者、ブラウンシュガーファーストの
代表取締役社長・荻野みどりさん。オーガニックってなんなのか、一度詳しく知ってから、
「オーガニック」を手にとってみませんか。

「身体にいいものだけ食べさせる」は
現代社会では無理だと割り切る。


― 今日は荻野さんに、「オーガニック」ってそもそもどういうことなんだろう、
というのを改めて教えていただきたいと思って、お話を伺いたいんです。

荻野 どうして、そういった取材を企画されたんですか?

― 「オーガニック」ってすでに世の中に定着した反面、「手間をかける」「無農薬」
「健康によさそう」といったイメージが先行している部分もあって、
だんだん難しいものに感じてきてしまっていて...。

荻野 たしかに、こだわりすぎるとどんどん難しいものに感じてしまう領域かもしれませんね。

― ブラウンシュガーファーストはオーガニックな食品を取り扱っていますが、
ビジネスのきっかけはどんなことだったんですか?

荻野 「わが子に食べさせたいかどうか?」という当社の理念のとおり。自分の子どもに
食べさせるものを考え始めたことがきっかけでした。私が出産したのは、2011年。
ちょうど、日本が食べるものにとくに敏感だった年だと思います。

― そうですね。子どもに何を食べさせるべきか。産地なども非常に気にしていました。

荻野 私もそうやって気にしていた親のひとりだったんです。
人間って、食べたもので大きくなる。だから食べるものって非常に大切なんだと、
そのとき改めて思って。そこから、同じ想いを持っている人がたくさんいるだろうと
いう考えもあり、身体にいい食品、安心な食品を扱うビジネスを始めました。

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― お子さんに食べさせるものは、とくにどんなことに気を遣っていましたか?

荻野 粉ミルクを使わずに、徹底して母乳で育てるとか。離乳食もレトルトのものを使わず、
なるべく素材の味を活かしたものを手づくりするとか。かなりこだわっていましたね。
1人目あるあるですね(笑)。

― なるほど。徹底していたんですね。うーん、でも......。
それを徹底することって、かなり難しいと思うんですよね。
時間も手間もかかる。正直なところ、私だったら無理だなと思います。

荻野 そうそう、そこなんですよ。私もね、途中で「無理じゃん!」って思ったんです(笑)。
でもその「無理じゃん!」って気付くのが、本当の「オーガニック」への一歩だった
かもしれないんです。

どの正義も否定しないのが
「オーガニック」なあり方。


― どういうことでしょう?

荻野 たしかに、身体によくて安全なものを食べさせたい。でも、それは限界がありますよね。
保育園に入れたり、小学校に入れたりしたら、給食がある。私が食べさせたいものだけで
育てることはできないんですよ。

― そうですね。そこが荻野さんの気付き......?

荻野 「"オーガニック食品"だけを食べてなきゃ"オーガニック"じゃない!」って、矛盾している
と思いませんか?「オーガニック」って「有機的」って意味があるんです。
何かを完全否定することって、全然有機的な考え方じゃないんじゃないかなって。
アレを食べたらダメだとか、コレが入ってるのは嫌だとか、そういう考え方こそが
オーガニックをカタ苦しい印象にしていると気づいたんです。
オーガニックであるためには、「それぞれの正義を受け止める」ということがもっとも
大事なんだと思います。

― それぞれの正義を受け止める、とは。

荻野 たとえば、学校給食だったら「白い食パン+マーガリン+白砂糖」みたいな組み合わせが
あるわけです。私だったら、この組み合わせは子どもに食べさせたくない。
でも、学校給食ではこの組み合わせが栄養価とみんなが納得するコストを考えれば
いちばんいいと考えた上で子どもに食べさせているわけですよね。
「身体に悪いものを与えてやろう」なんて人はいない。この組み合わせをいいと思う人も
悪いと思う人もいるけれど、どちらも「子どものためにいいはず」と思ってのことなんですよね。
だったらそれを否定することはしたくないかなって。
学校給食に限らず、外食や市販の食品を家で食べることも同じですよね。
忙しくて時間がないのに、一汁三菜つくらなくちゃとムリしてイライラしたり、
オーガニックにこだわりすぎて、栄養失調になってしまったり、という話を聞くと、
考えてしまいますね。理想的な食ってなんだろう?って。

ぶつかる正義を両立させるのが
ブラウンシュガーファーストとしての答え。


― なるほど!たしかにそうですね。誰かが「いい」と思っているなら否定せずに道を探す、と。
荻野さんはどういう道を見つけたんですか?

荻野 大きくはふたつですね。「出す」ということと「少し置き換える」ということです。

― 具体的には?

荻野 まず「出す」というのは、排泄です。いろんなものを口にしたとしても、それをきちんと
身体から出すことができればまずはOK。毎日水分と食物繊維、カリウムをきちんと摂るとか、
お腹のマッサージをするなどで排泄の習慣に子どもと取り組む。
「置き換える」は、自分の生活の中で可能ならば少し身体にいいものに変えてみる、
という方法を選ぶということです。たとえば私、トーストにバターをたっぷり塗って食べるのが
好きだったんですけど、もっと身体にやさしい選択肢があったらうれしいなぁって思って、
でも食べたくてって、矛盾があったんですよね。そこで使っているのがココナッツオイル。
ココナッツオイルは当社で製造しているお菓子にも使っています。
おなじように、ヨーグルトにジャムを入れたり煮物に砂糖を入れたりする代わりに、
砂糖不使用のアップルソースを使うようにしたりしてみました。

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― 力を入れるポイントを「何を食べるか」から他のものにも目を向けてみたんですね。

荻野 そうです。そうすることで、色んな考え方を尊重したうえで、自分や自分の家族の
健康のことも守る習慣をつくることができるようになったと思います。
「オーガニック」は「有機的なつながり」という意味。
何かを否定したり拒絶してしまったら、つながりはそこで終わってしまう。
そうすることなく、「どうすれば次に繋がるアクションを自分でできるかな?」って
考えることが、私たちが目指すべきオーガニックなのだと思います。


*関連読みもの*
なぜ捨ててはダメなの?オーガニックの視点から、食料廃棄を考える。


*ご協力いただいたのは*

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