スタッフコラム

「MOTTAINAI五輪」に向けて

東京都知事に就任後、精力的に都政改革に取り組んでいる小池百合子知事が、
2020年の東京五輪・パラリンピックについて「MOTTAINAIを新たなコンセプトにしたい」
と内外に表明しています。

小池知事はキャンペーン提唱者の故ワンガリ・マータイさんと親しく、環境相時代は
クールビズを定着させたり、マータイさんと一緒に日本伝統の風呂敷を流行させるなど
キャンペーンの「応援団」として協力してくれています。

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[来日したマータイさんと笑顔で握手する小池百合子さん(右)=東京・霞ヶ関の
環境大臣室で2005年2月16日、山田茂雄撮影]

実は2005年2月に京都で開かれた京都議定書発効記念式典にマータイさんを
政府の来賓として公式招待してくれたのが、小池環境相でした。
マータイさんは前年12月にノーベル平和賞を受賞したばかり。
毎日新聞社の招きで訪日は内定していたものの、民主化間もないケニアでは、
国外に出るには日本政府の招請状が必要な状況でした。
小池さんはこの招請状への署名を快諾してくれ、訪日に道筋がついたのです。

小池さんはマータイさんの自伝「へこたれない(原題アンバウド)」(小学館刊)の訳者も引き受けてくれました。
「訳者あとがき」の冒頭で小池さんはマータイさんについて「少女のような人」と印象を語っています。
しかし、翌年2月の2度目の来日でその印象は「ガラリと変わった」と述懐しています。

小池さんはさらに「あとがき」で
「少女のように可愛い人といった、私が勝手に抱いた第一印象は、むしろ彼女の強さであったことを痛感した。
あの屈託のない微笑みこそが、彼女の武器なのである。心が強いから、どんな場合も微笑んでいられるのだ。
彼女が微笑み続けるから人々がついてくるのである」と述べています。

微笑みながらも、都議会改革や築地市場の移転問題に果敢に取り組む小池知事の今の姿は、
まるでマータイさんの強さと遺志が乗り移った感じさえします。
初めて開催された東京五輪・パラリンピックに象徴されるように、五輪はかつて開催国の
威信をかけた国家的イベントでした。
しかし、近年の五輪は「国家・民族の祭典」から「平和と調和の祭典」としての性格が強まっています。
そして環境問題やエコトレンドの流れで徐々に縮小化の方向にも向かっています。

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[リオデジャネイロのパエス市長(奥)、IPCのクレーブン会長(奥から2人目)から受け取った
パラリンピック旗を掲げる東京都の小池百合子知事=リオデジャネイロのマラカナン競技場で
2016年9月18日、毎日新聞・徳野仁子撮影]

リオ五輪では、日本のメダルラッシュに沸いた柔道、レスリングの会場「カリオカアリーナ」が
五輪トレーニングセンターとして選手育成の拠点に再活用される予定です。
また、ハンドボール会場だった「フューチャーアリーナ」は大会終了後に分解され、
リオ市内に移築されて小学校として生まれ変わる予定だそうです。

リオ五輪の現地で、こうした施設の利用方法を視察した小池さんは、高度成長の呼び水となった
1964年の東京五輪と対称的なコンセプトである、持続可能な「MOTTAINAI五輪」を呼びかけたのでしょう。

リデュース(ゴミ削減)、リユース(再利用)、リサイクル(再資源化)、そしてリスペクト(人やモノへの敬意)を一言で表すMOTTAINAI。

資源循環型社会の実現を目指すマータイさんの願いは、そのまま小池さんの思いと重なります。
小池都知事が提唱するように、2020年の東京五輪は、国家から市民、民族主義から多様性、
生産・消費経済から持続可能な社会へ転換すべきチャンスとすべきです。
この具体化に向けてキャンペーン事務局も可能な限り協力していきたいと考えています。

〔MOTTAINAIキャンペーン事務局長 七井辰男〕

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